山口大学医学部保健学科検査技術科学専攻には細胞検査士養成課程が開設されており、平成30年で18年目を迎える。我々細胞検査士養成課程の担当教員たちは、実務経験を活かした細胞検査士教育に取り組んでいる。現在までに本課程から多くの修了者を輩出しているが、細胞検査士資格認定試験の累計合格率は満足できるものではない。そこで、本課程の修了者数および細胞検査士資格認定試験の合格者数の増加を目的とし、特に直近の3年間において、1年次から4年次の各学年での到達目標を明確にし、特に講義と顕微鏡実習をつなぎ合わせる取り組みを行うことで、学生の理解をより深めることを試みた。本課程の修了者数は徐々に増加しつつあるが、認定試験合格率の明らかな向上には至っていない。4年次における密なスケジュールもその一因と思われることより、今後合格率の更なる向上のため、併せて個々の学生に寄り添ったサポートが必要であると考える。(著者抄録)