2014年11月
【有茎穿通枝皮弁による四肢の再建】手・上肢 穿通枝皮弁を用いた頸部・肩甲帯の再建(Reconstruction of neck and shoulder girdle with pedicled perforator flap)
(株)全日本病院出版会 PEPARS
- 巻
- 号
- 95
- 開始ページ
- 42
- 終了ページ
- 48
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
頸部および肩甲帯部は可動域が大きいため、その軟部組織欠損の治療は、術後に皮膚性拘縮が発生しないように留意する必要がある。皮弁移植術は、遊離植皮術と比較し、術後の皮膚性拘縮の発生を抑えることができるため、頸部および肩甲帯部の軟部組織欠損の治療に適している。ここでは頸部および肩甲帯部の軟部組織欠損の治療に対する、内胸動脈と胸肩峰動脈と胸背動脈を血管茎とする有茎穿通枝皮弁の有用性について詳述する。これらの有茎穿通枝皮弁を、穿通枝茎プロペラ皮弁または穿通枝茎島状皮弁として利用することで、頸部と肩甲帯部の軟部組織欠損を被覆することができた。また術後に有茎穿通枝皮弁採取による合併症や、頸部および肩甲帯部の可動域制限などの機能障害を発生しなかった。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1349-645X