2015年4月 - 2019年3月
物理的結合を介した時刻情報伝達機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
体内時計の中枢は脳内視床下部に存在する視交叉上核である。時刻情報が視交叉上核から室傍核領域へどのような物理的結合を介して伝えられているか明らかにするために、Per2::lucノックインマウスの脳組織片を用いた組織培養系で室傍核領域と視交叉上核の発光振動測定を行った。その結果、室傍核領域と視交叉上核の同期には神経連絡を介した時刻情報の伝達が必要であることが示唆された。また室傍核領域と視交叉上核間の位相差にはGABAが重要であることが示唆された。今後はGABAが動物個体の概日振動の位相に与える影響を検証していくと共に、概日振動の振幅、周期の情報を担う物質の同定を進める予定である。
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- 課題番号 : 15K08222
- 体系的課題番号 : JP15K08222