2013年
良性肝細胞性結節の病理診断:新WHO分類をふまえて
肝臓
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- 巻
- 54
- 号
- 12
- 開始ページ
- 807
- 終了ページ
- 818
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
- DOI
- 10.2957/kanzo.54.807
- 出版者・発行元
- 日本肝臓学会
良性肝細胞性結節には様々な種類があり,従来から,その診断基準は詳細に設定されていた.しかし,肝細胞腺腫(HCA)に関して,2010年の新WHO分類により,肝細胞腺腫の分子病理学的性格を反映した免疫組織化学的診断法が導入されるようになった.そしてHCAは4つの亜型に分類され,また,それはFNHとの鑑別に有用であるとされた.本邦における症例でもその診断法は,HCAの診断,亜型分類,FNHとの鑑別にある程度有用であった.しかし,従来の疾患概念の定義や鑑別診断法と,新WHO分類とは,その診断根拠が異なり,その診断か必ずしも合致しない例も経験される.これらの状況をふまえ,良性肝細胞性結節の診断に関する,新しい考え方を提示する.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2957/kanzo.54.807
- ISSN : 0451-4203
- CiNii Articles ID : 130003384491
- CiNii Books ID : AN00047770