2008年3月
Mg-Cd規則-不規則合金に関する超重力場実験
AIP Conference Proceedings 973
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- 開始ページ
- 476
- 終了ページ
- 481
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1063/1.2896825
遠心加速度場下における液体中のマクロ粒子やブラウン粒子の沈降に関する研究は数多くなされ、さまざまな分野に利用されている。数十万G以上の非常に強い遠心加速度場(以下、超重力場)では、前述の液体中のマクロ粒子やブラウン粒子の沈降だけでなく、固体中の構成原子(置換型原子)の沈降が可能になる。本研究グループでは、超重力場下での物質研究を行うために100万Gレベルの超重力場を高温で長時間発生することのできる超遠心機を製作し、超重力場下の合金や化合物等の原子の沈降や分子・結晶化学の研究を進め、これまでに幾つかの低融点合金にて固体中での原子の沈降を実現している。Mg-Cd系は規則不規則変態を起こす固溶系合金である。このMg-Cd合金(50:50at\%)について超重力場実験を行った。実験条件は重力加速度は61万G、試料温度は融点以下の400$^{\circ}$C(100$^{\circ}$Cまで冷却後に遠心処理を終了)、実験時間は60時間であった。回収試料にはCd濃度が重力方向に増加する傾斜構造が形成されていた。また、XRDパターンには出発状態とは異なる回折ピークが見られることがわかった。現在詳しく調べている。
- ID情報
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- DOI : 10.1063/1.2896825