論文

査読有り
2016年6月

トリチウム化重水によって汚染された系統の乾燥処理によるトリチウム除染

Proceedings of 24th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-24) (DVD-ROM)
  • 門脇 春彦
  • ,
  • 松嶌 聡
  • ,
  • 中嶌 良昭

開始ページ
6
終了ページ
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1115/ICONE24-60531

新型転換炉「ふげん」は重水減速軽水沸騰冷却圧力管型の原子炉である。原子炉の運転によって重水中にトリチウムが発生したため、重水系及びヘリウム系はトリチウムによって汚染された。「ふげん」において生じたトリチウムの化学形態は水分子である。トリチウム汚染された重水系の乾燥処理のために、通気乾燥と真空乾燥が系統の乾燥に適用され、それぞれ系統内の重水の乾燥処理に効果があることを実証した。ヘリウム系は汚染レベルが低くまた内包物を含まない系統であるが、本系統は真空乾燥により速やかに処理を完了することができた。しかし、重水浄化系は乾燥処理に長期間を要した。試験の結果から、除染対象にアルミナペレット、樹脂、シリカゲルのような水の吸着材を含む場合、乾燥処理に長期間を要することが判明した。これに対し、ローター式除湿機の乾燥処理の試験結果より、吸着重水を軽水に置換することでトリチウム化重水の除去を加速できることが示された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1115/ICONE24-60531
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5056085
ID情報
  • DOI : 10.1115/ICONE24-60531

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