2020年4月 - 2022年3月
ヒト老化モデルのエクソソームがもたらす老化機序の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
ウェルナー症候群(WS)は常染色体潜性遺伝の早老症で、若年期より白髪、白内障、糖尿病、動脈硬化性疾患、悪性腫瘍などを罹患する。加えて、アキレス腱の石灰化、難治性皮膚潰瘍が挙げられるが、根本的な治療法は未確立である。WS患者は間葉系幹細胞(MSC)の異常が疑われる一方で、WS由来MSCが皮膚潰瘍に与える影響は不明である。本研究ではWS-MSCを皮膚潰瘍モデルマウスに注射し、WS-MSCは健常MSCに比して創傷治癒能に劣ることを明らかにした。また、VEGFとの混合投与により、WS-MSCの創傷治癒能が改善することを発見した。これらの知見から今後の病態解明や治療応用への展開が期待される。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K16542
- 体系的課題番号 : JP20K16542
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis 29(4) 439-447 2021年9月 査読有り招待有り筆頭著者
講演・口頭発表等
3-
第64回 日本老年医学会学術集会 2022年6月4日 招待有り
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第65回 日本糖尿病学会年次学術集会 2022年5月14日 招待有り
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7th Geriatric Innovation Forum 2022年1月22日 National Center for Geriatrics and Gerontology, The Japan Geriatrics Society 招待有り