もんじゅにおけるMA照射試験の現状と今後の展望
International Symposium on Nuclear Back-end Issues and the Role of Nuclear Transmutation Technology after the accident of TEPCO's Fukushima Daiichi Nuclear Power Stations
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- 開催年月日
- 2013年11月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- 日本
もんじゅは1995年に中断していた性能試験を2010年に再開した。2010年時の炉心はMAの一種であるAm-241を多く含んでおり、そういった炉心の基本的な核特性として、臨界性、制御棒価値、等温温度係数、反応度フィードバック特性等の測定が行われ、さらに試験後は、1995年時の測定結果も含める形で、測定結果の詳細評価と解析評価が行われた。結果として、最新の核データであるJENDL-4.0にて更新されたAm-241の核データは、中断前後の両炉心間で整合した結果を与えることが確認された。これはAm-241の核データ更新の妥当性を示すとともに、MA燃焼率の予測精度向上に寄与する結果と言える。高レベル放射性廃棄物の低減技術の開発は、国のもんじゅ研究計画作業部会において、もんじゅにおける重要なミッションのひとつであることが確認されており、今後はGACID計画を中心として、フランスや米国と協力して、もんじゅにてMA含有燃料の照射を行っていく。