MISC

2009年12月

高転換型革新的水冷却炉(HC-FLWR)の使用済燃料特性の検討

JAEA-Research 2009-041
  • 深谷 裕司
  • ,
  • 中野 佳洋
  • ,
  • 大久保 努

開始ページ
86
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-research-2009-041

本研究は、新概念の炉型である高転換型革新的水冷却炉(HC-FLWR)の使用済燃料特性を検討することを目的としている。使用済燃料特性の検討結果は、その輸送や再処理等の取扱いにおける安全管理を考えるうえで不可欠である。一般的に、使用済燃料特性の検討には線源評価コードORIGENが広く使われており、本研究においてもORIGENによる解析を行って評価した。また、HC-FLWR用ORIGENライブラリはSWATコード改訂版によって作成した。そして、崩壊熱と放射能について冷却期間が2年と4年の場合について他の炉型に対し比較することにより検討した。その結果、HC-FLWRの使用済燃料のFP核種による崩壊熱と放射能は燃焼度45GWd/tの軽水炉やフルMOX軽水炉と同等であることがわかった。また、アクチニド核種からの崩壊熱・放射能については、Pu装荷量が多いことと軽水炉取り出しの$^{242}$Puの多いPu組成を使用条件と想定しているため、他の炉型と比較して大きくなることがわかった。一方、Pu組成の劣化の程度に関しては、HC-FLWRはフルMOX軽水炉よりも硬いスペクトルを持つために、Pu組成の劣化の程度が低いことがわかった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-research-2009-041
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5022127
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-research-2009-041

エクスポート
BibTeX RIS