J-PARC核破砕中性子源ターゲット機器類の損傷挙動予測
日本中性子科学会第17回年会(JSNS 2017)
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開催年月日
- 2017年12月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 福岡
- 国・地域
- 日本
大強度の加速器標的施設を利用した物質・生命科学や産業の発展のため、中性子源標的やその標的容器、モデレータ、陽子ビーム窓等の機器類の性能を長期安定に保ち、より高い運転出力に対応していくことが重要課題である。これらの機器は高エネルギー陽子ビームや2次反応で生じた粒子線によって材料特性が徐々に劣化していくため、機器類の劣化挙動測定とデータ拡充やその定量的評価方法の高度化が必要である。実機ターゲット材や容器等を使った材料試験によるデータ拡充や弾き出し損傷量のエネルギー依存性評価が行なわれている。原子炉照射環境と最も異なる点は中性子エネルギースペクトルとパルス陽子ビームが挙げられる。前者は、より高いエネルギーを持つ中性子場ではHe生成率が高く、材料中に生成されるHeは延性に大きな影響を及ぼすため、正確な値を評価することが重要である。また、パルスビームにより、水銀中で衝撃波が発生し、材料はキャビテーション損傷を受ける。本発表では、J-PARC核破砕中性子源ターゲット機器類に対し、これらの最新情報を基に評価した損傷挙動予測法の高度化の内容と大強度化運転における今後の対策の方向性等を報告する。