2018年4月 - 2021年3月
3次元載荷を受ける耐震壁の耐力,変形性能および破壊性状解明と最適な設計手法の開発
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)
本研究の成果は,水平2方向および鉛直方向外力を受ける耐震壁の耐力と変形性能の評価方法を提案したことである。耐震壁は強度と剛性が高く,建物の耐震性を支配する大きな構造要素である。建物に地震力が作用すると,その構成部材には様々な力が作用する。耐震壁には,面内および面外方向水平力,鉛直方向変動軸力が3次元的に作用する。このように複雑な力を受ける耐震壁を実務において設計する際には,一定軸力下での面内方向への設計のみが行われ,面外方向への変形の影響は無視されている。しかしながら,面外方向変形は面内方向せん断耐力を最大で2割程度低下させるという結果を実験的および数値解析的に示し,その評価法を提案した。
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- 課題番号 : 18H01586
- 体系的課題番号 : JP18H01586