講演・口頭発表等

福島第一原子力発電所の廃止措置に向けた複数画像からの立体復元による作業環境情報収集

第18回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI 2017)
  • 羽成 敏秀
  • ,
  • 川端 邦明
  • ,
  • 鈴木 健太

開催年月日
2017年12月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
仙台
国・地域
日本

福島第一原子力発電所の廃炉作業において、遠隔操作機器による格納容器内の燃料デブリ取出し作業は重要な課題の1つである。作業環境は高放射線量率環境であり、ロボット等の遠隔操作機器による調査・作業が必須である。そのため、通路上の障害物の有無や狭隘部のサイズ等の作業環境の把握が重要となる。遠隔操作機器による調査を行う際に作業環境内の構造物の立体的な情報を得ることができれば、オペレータの空間認識精度向上や移動経路などの直感的な観察が可能となり、遠隔操作の支援に有用である。また、再構成された構造物のデータは、廃炉作業のための今後の計画立案に役立つと考えられる。このため、我々は福島第一原子力発電所の廃止措置に向けた複数画像からの3次元構造復元技術の開発を進めている。東京電力ホールディングスのホームページ上で公開されている原子炉建屋や格納容器内に投入されたロボットが撮影した画像に対して立体復元手法の適用を試み、部分的に復元された構造物を得た。本発表では、得られた復元結果と立体復元手法の適用可能性の検討結果について報告する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5061385