2020年4月 - 2024年3月
占領下沖縄における農業・資源・農村問題:資料ネットワークの構築と実証的研究
日本学術振興会 科研費(補助金)・ 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は、戦後から日本「復帰」までのアメリカ占領期を対象として、沖縄の農業・資源・農村問題を総合的に分析する。その準備として、沖縄の農業関係資料について調査を進め、資料ネットワークを構築する。2020年度は、公的機関所蔵資料についての調査、及び個人所蔵資料についての調査を中心に実施した。
公的機関所蔵資料については、研究代表者らを中心に、実地調査とデジタルアーカイブを利用した調査を併用しながら、継続的に資料収集を進めた。
個人所蔵資料については、コロナ禍の影響で実地調査は難航したものの、感染症対策を徹底しながら資料を収集・保全する方法について検討し、少人数での開催を基礎として、調査計画の見直しを行った。試験的な調査も複数回実施した。また、実地調査の一部は文献・資料調査に替えて実施した。
データベースの作成に向けては、研究メンバーが従来作成を進めていた部分的な目録の統合・整理の上、そのデータをもとに、データベース化すべき資料の選定を進めた。
実証研究については、研究メンバーらが従来行っていた資料調査の蓄積と、沖縄県公文書館のデジタルアーカイブなどを利用しながら、各自がそれぞれのテーマに沿った分析をすすめた。研究代表者の小濱は、当該期の沖縄の給食事業についての研究をすすめ、先行研究で指摘されていたような福祉政策という文脈ではなく、アメリカの農産物輸出政策の文脈からアプローチを試みた。具体的には、援助として供与された給食用物資をめぐる琉球列島米国民政府と琉球住民の間の政治過程を検討した。
公的機関所蔵資料については、研究代表者らを中心に、実地調査とデジタルアーカイブを利用した調査を併用しながら、継続的に資料収集を進めた。
個人所蔵資料については、コロナ禍の影響で実地調査は難航したものの、感染症対策を徹底しながら資料を収集・保全する方法について検討し、少人数での開催を基礎として、調査計画の見直しを行った。試験的な調査も複数回実施した。また、実地調査の一部は文献・資料調査に替えて実施した。
データベースの作成に向けては、研究メンバーが従来作成を進めていた部分的な目録の統合・整理の上、そのデータをもとに、データベース化すべき資料の選定を進めた。
実証研究については、研究メンバーらが従来行っていた資料調査の蓄積と、沖縄県公文書館のデジタルアーカイブなどを利用しながら、各自がそれぞれのテーマに沿った分析をすすめた。研究代表者の小濱は、当該期の沖縄の給食事業についての研究をすすめ、先行研究で指摘されていたような福祉政策という文脈ではなく、アメリカの農産物輸出政策の文脈からアプローチを試みた。具体的には、援助として供与された給食用物資をめぐる琉球列島米国民政府と琉球住民の間の政治過程を検討した。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H03094
- 体系的課題番号 : JP20H03094
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
農業史研究 = The journal of agricultural history (57) 11-23 2023年3月 査読有り招待有り