共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

ワイン加工残渣摂取による腸内細菌叢改善を介した抗ストレス・抗炎症効果の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
20K15471
体系的課題番号
JP20K15471
配分額
(総額)
1,950,000円
(直接経費)
1,500,000円
(間接経費)
450,000円

当該研究は,産業廃棄物として大量に廃棄されているワイン製造用ブドウ残渣(WGP)の有効利用を念頭に実施する。これまでに抗酸化が高いことで知られるカテキンやポリフェノールに比べ,顕著に高い抗酸化能を有することを報告している。摂取により変化した腸内細菌叢ないしその代謝産物について,疾病予防や官界への関与を期待し検証する。具体的には,それぞれのモデル動物に対してWGPを投与した際に,腸内細菌叢に変化を及ぼすのか,また量的変化を生じた菌がそれぞれの症状を寛解するのかを検証する。さらに,勤怠の直接作用なのか,代謝産物または分泌物の影響なのかを解明する予定である。
令和3年度も昨年度に引き続き新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け動物実験の制限が生じたため,社会的孤立ストレスモデルにおける再現性の検証ならびに行動試験の実施を行い,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析を行った。
今後は,変化が生じた菌を無菌マウスの腸管へ移植し,WGP投与と同様に抗ストレス作用を示すかを調べる。
ストレス指標としては,行動試験,ストレス関連ホルモンペプチドの分析(ELISA法やWestern blotting法)などを行う。また,アジュバンド関節炎モデルの再現性の検証や行動試験の実施,糞便採取し腸内細菌叢の網羅的解析も行う予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K15471
ID情報
  • 課題番号 : 20K15471
  • 体系的課題番号 : JP20K15471