共同研究・競争的資金等の研究課題

2000年 - 2001年

生体類似機能性ミニタンパク質・プチラミニンの創製

文部科学省  科学研究費補助金(萌芽的研究)  萌芽的研究

課題番号
12878163
体系的課題番号
JP12878163
資金種別
競争的資金

ラミニン活性ペプチドはラミニンに比べ遥かに活性が弱く活性の増強が望まれている。本研究では、ラミニン活性ペプチドを複合化することにより、天然のラミニンと同等な活性をもつ生体類似機能性ミニタンパク質・プチラミニンの創製を目的とした。ラミニンのアミノ酸配列をすべて網羅した673種類の合成ペプチドを用いたスクリーニングで最も強い細胞接着活性を示したA13(RQVFQVAYIIIKA),A99(AGTFALRGDNPQG),C16(KAFDITYVRLKF),AG73(RKRLQVQLSIRT)の4種類をキトサン膜に化学的に結合させ、種々の細胞を用い接着活性を測定した。キトサン膜にはいずれの細胞も接着しなかったが、活性ペプチドを付加したキトサン膜は細胞特異的な接着活性を示すとともに、ペプチドのみを用いた場合に比べ活性の増強がみられた。線維芽細胞を用いた実験から、キトサン膜にA99を付加したA99-キトサン膜上で細胞は伸展を示しアクチンファイバーの形成がみられたが、AG73-キトサン膜上では星状に伸展しラフリング構造を形成することがわかった。また、線維芽細胞のA99-キトサン膜への接着はEDTAによって、AG73-キトサン膜への接着活性はヘパリンによって阻害されたことから、これらが各々インテグリンおよびシンデカンをレセプターとしていることが示唆された。さらに、AG73とA99を1:5〜2...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/12878163
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-12878163
ID情報
  • 課題番号 : 12878163
  • 体系的課題番号 : JP12878163