2010年4月 - 2014年3月
ワークライフバランスをめぐる政策と実践の人類学的研究:オランダの事例から
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
オランダにおけるワーク・ライフ・バランス関連政策と人々の生活実践の相互作用を課題とする本研究で明らかになったのは、ライフステージの進行に応じて働き方を柔軟に変更し、正しいバランスのあり方を模索し続ける個人の選択が、個別のニーズに従って働き方の見直しを可能にする制度の存在によって支えられている現実である。
しかし、パートタイム労働を中心とする女性の就労拡大は、市場の要請やジェンダー平等達成に後押しされた政策転換を単純に反映したものではなく、産業構造の変化、夫婦間の性別分業に関する社会通念の変容、そして女性達自身にとっての望ましいライフコースの変化など多様な要因が働いた結果であると言える。
しかし、パートタイム労働を中心とする女性の就労拡大は、市場の要請やジェンダー平等達成に後押しされた政策転換を単純に反映したものではなく、産業構造の変化、夫婦間の性別分業に関する社会通念の変容、そして女性達自身にとっての望ましいライフコースの変化など多様な要因が働いた結果であると言える。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 22520823
- 体系的課題番号 : JP22520823