MISC

2008年3月

高用量フェンタニルパッチによるがん性疼痛治療の有効性

ペインクリニック
  • 岡本 禎晃
  • 恒藤 暁
  • 合屋 将
  • 松田 陽一
  • 谷向 仁
  • 大野 由美子
  • 田墨 惠子
  • 井上 達也
  • 安田 宗一郎
  • 衛藤 広士
  • 戸谷 良江
  • 黒川 信夫
  • 上島 悦子
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29
3
開始ページ
373
終了ページ
377
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
真興交易(株)医書出版部

フェンタニルパッチは、わが国の臨床現場において、現在、使用頻度の高いオピオイド製剤である。しかし、その鎮痛効果には高用量使用時に天井効果がみられるのではないかとする意見が一部にある。2005年1月から2006年5月の間に大阪大学医学部附属病院に入院し、がん性疼痛に対しフェンタニルパッチを使用した110名の患者を対象に、投与量、鎮痛効果、有害事象等をレトロスペクティブに検討した。対象患者を、それぞれの最大投与量を基に、低用量群(1.25〜7.4mg)、中用量群(7.5〜14.9mg)、高用量群(15mg以上)に分け、各群の有効率を検討した結果、78.6〜90.5%であった。高用量群でも、鎮痛補助薬を適切に併用することにより、低および中用量群と同様にフェンタニルパッチの有効率は高く維持できることが示唆された。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902264140247870
ID情報
  • ISSN : 0388-4171
  • 医中誌Web ID : 2008163256
  • J-Global ID : 200902264140247870

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