講演・口頭発表等

福島第一原子力発電所敷地内における放射能で汚染されたがれき類の限定的な再利用に関する検討,2; 限定再利用可能な資源化物のめやす濃度の妥当性確認

日本保健物理学会第50回研究発表会/日本放射線安全管理学会第16回学術大会合同大会
  • 三輪 一爾
  • ,
  • 島田 太郎
  • ,
  • 武田 聖司

開催年月日
2017年6月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
大分
国・地域
日本

本報告では(その1)において算出した限定再利用に対するめやす濃度の妥当性を確認するため、再利用後の線源(再生資材)に対し、(1)1F敷地内の作業者に対する追加被ばく線量、(2)1F敷地境界の空間線量率への寄与、(3)地下水移行による海洋出口での水中濃度、について評価した。(1)の評価では、1F敷地内で線源に最も接近をする作業者の被ばく線量を評価し、その線量が放射線作業従事者の年間被ばく限度20mSv/yと比較し十分に低い値であることを確認した。(2)の評価では、1F敷地内で再利用された全再生資材から受ける敷地境界での空間線量率を解析し、その結果がバックグラウンドを合算しても敷地境界での目標値1mSv/y以下を満足することを確認できた。さらに(3)の評価として、敷地内の流速条件等を考慮した道路路盤材及びコンクリート構造物の基礎から溶出する核種の移行解析を行い、算出した水中核種濃度が現在の1F敷地内の排水基準を満足していることを示した。以上の評価から、算出しためやす濃度での限定再利用が妥当であることを確認した。

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URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5059721