燃料デブリの性状把握(27'A),4; Gdを含有する模擬デブリの物性評価
日本原子力学会2015年秋の大会
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- 開催年月日
- 2015年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 静岡
- 国・地域
- 日本
福島第一原子力発電所の炉心にはGd$_{2}$O$_{3}$を含むUO$_{2}$燃料が装荷されていることから、デブリに係る一連の評価の中ではGdの影響について評価しておく必要がある。同時に、炉心からのデブリ取出し作業において溶融燃料の再配置による再臨界への懸念から、炉内のGdの分布状態を把握することも極めて重要な課題となっている。本研究ではGd含有模擬デブリ試料:(U$_{0.45}$Gd$_{0.05}$Zr$_{0.50}$)O$_{2-x}$を調製して融点を測定し、溶融固化した試料のGdの分布状態や熱伝導率などを評価することにより、模擬デブリ中のGdの状態や基礎特性について評価した。この結果、模擬デブリ中のGdはデブリ内に均質に分布することが確認された。また、融点は(U$_{0.5}$Zr$_{0.5}$)O$_{2}$と同程度、熱伝導率は(U$_{0.5}$Zr$_{0.5}$)O$_{2}$の溶融試料に比べて低いことがわかった。