2019年
平成26年8月豪雨による広島市土石流災害の被害の特徴
自然災害科学
- ,
- 巻
- 38
- 号
- 6
- 開始ページ
- 57
- 終了ページ
- 79
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24762/jndsj.38.S06_57
- 出版者・発行元
- 日本自然災害学会
2014(平成26)年8月20日に広島県広島市で発生した土石流災害について,無人航空機(UAV)撮影とSfM写真測量により土砂堆積量を計測し,地質による被害特性の差異を明らかにした。 人的被害は,谷出口から平均132mの範囲で発生し,これは建物被害域よりも小さかった。建物被害域は,ホルンフェルス地域よりも花崗岩地域のほうが範囲が大きかった。また,ホルンフェルス地域では,建物が土石流を停止させる働きを示したが,花崗岩地域では,細粒な土砂が建物の間を通って,より遠方まで到達した。これらの結果は,このイベントにおける土石流の到達範囲が,沖積錐の地形発達範囲と同等か,それよりも小さいことを示している。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.24762/jndsj.38.S06_57
- ISSN : 0286-6021
- CiNii Articles ID : 130007806244
- CiNii Books ID : AN10165274