2011年9月20日
水槽内におけるサケ Oncorhynchus keta 稚魚によるニシン Clupea pallasii 仔魚の捕食
水産増殖 = The aquiculture
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- 巻
- 59
- 号
- 3
- 開始ページ
- 403
- 終了ページ
- 410
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11233/aquaculturesci.59.403
- 出版者・発行元
- 水産増殖談話会
春季の沿岸海域におけるサケ稚魚とニシン仔魚の捕食-被食に関する実態解明のための基礎的知見を得ることを目的に、実験水槽内においてサケ稚魚によるニシン仔魚の捕食実験を行った。解凍した大型、小型ニシン仔魚および生きた仔魚をサケ稚魚に与えたところ、いずれの状態の仔魚も活発に捕食された。したがって両者が同所的に分布していればサケ稚魚はニシン仔魚の捕食者になることがわかった。また、ニシン仔魚を摂餌した際のサケ稚魚の飽食量は体重の4.7~7.4%であること、摂餌後2~4時間で胃内容物の50%が消化されること、捕食されたニシン仔魚は摂餌後3~6時間までは形態学的手法による同定が可能であることがわかった。今後、サケ稚魚の仔稚魚捕食の実態を理解するためには、サケの摂餌時間と消化速度を考慮に入れた採集時間帯設定や捕食量推定法の検討を行う必要がある。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11233/aquaculturesci.59.403
- ISSN : 0371-4217
- J-Global ID : 201102290797428742
- CiNii Articles ID : 10029848166
- CiNii Books ID : AN00124667
- identifiers.cinii_nr_id : 9000348915692