MISC

2016年7月

LED・カメラを用いた耐放射線性水中伝送システムの評価

Proceedings of Decommissioning and Remote Systems 2016 (D\&RS 2016) (CD-ROM)
  • 大塚 紀彰
  • ,
  • 武内 伴照
  • ,
  • 柴垣 太郎*
  • ,
  • 駒野目 裕久*
  • ,
  • 土谷 邦彦

開始ページ
277
終了ページ
278
記述言語
英語
掲載種別

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、過酷事故時における使用済燃料プールの監視を目的とした、2次元のLEDマトリックスとカメラから成る水中無線伝送システムの開発を行っている。本研究では、構成部品である表面実装型LED(赤・青・緑)及び水密ケース窓材(石英)に対して$\gamma$線照射試験を実施し、$\gamma$線が各試料の光学的特性に与える影響を調べた。また、気泡が存在する水環境下における伝送試験を実施し、気泡がLEDマトリックスによる光通信に与える影響を調べた。1000kGyまでの$\gamma$線照射試験の結果、各LEDの全光束が線量と伴に低下したが、赤色光LEDは最も低下量が小さく、1000kGy時において未照射時の約0.8倍であることがわかった。また、波長450$\sim$800nmでは、$\gamma$線照射により、石英の透過率はほぼ変化しないことがわかった。次にLEDマトリックスを用いた伝送試験では、気泡による水面等の乱れ、泡の個数と光信号の伝送精度が低下することを確認した。以上のことより、赤色光表面実装型LED及び石英が本システムの構成部品として適していること、及び水中の泡が光信号の伝送精度に影響を与えることを明らかにした。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5055789

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