2021年2月
X線可視化と画像処理を通じた高温溶融燃料-冷却材相互作用のキャラクタリゼーション
Annals of Nuclear Energy
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- 巻
- 151
- 号
- 開始ページ
- 107881\_1
- 終了ページ
- 107881\_13
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.anucene.2020.107881
日本原子力研究開発機構のMELT試験施設では、キログラムスケールの高温溶融ステンレス鋼とナトリウムとの相互作用を可視化するために、高分解能X線イメージングを用いている。本研究では、溶融ジェットの微粒化と急冷の定量的な評価のために、新しい画像処理ソフトウェアSPECTRAを開発した。X線による視野範囲を横切る溶融相の追跡と3次元再構成により、実験後に回収されたデブリの72\%を検出することができた。融体と冷却材の界面に固化クラストが存在することが確認され、一方、熱的な微粒化に伴い急速な蒸気膨張が引き起こされた。本研究で観察された溶融ジェットの微粒化は、溶融ジェット内に取り込まれた冷却材が気化し、固化クラストの微粒化に十分な内部過圧を発生させたことで説明できる。この熱的な微粒化によって形成されたデブリは、粗いクラスト状の固化物とより細かい固化物から成る二つのピークを有する粒子径分布を示した。
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- DOI : 10.1016/j.anucene.2020.107881
- ISSN : 0306-4549