約240dpaまで照射した高速炉被覆管用ODS鋼のナノ粒子安定性
QST高崎サイエンスフェスタ2019
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- 開催年月日
- 2019年12月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 高崎
- 国・地域
- 日本
原子力機構で開発を進める9Cr-ODS鋼について、短期間で高い照射量を実現可能なイオン照射試験を用いて、高速炉燃料被覆管の実機条件に近い700$^{\circ}$C、約240dpaまで照射した。その後、9Cr-ODS鋼の優れた高温強度の主要因子であるナノサイズ分散粒子について、微細組織観察によりその分散状態を評価した。その結果、約240dpaにおいても、5nmほどのナノ粒子が高密度に均一に分散している様子が観察された。また、照射によるボイド形成は観察されなかった。以上から、700$^{\circ}$Cでの実用レベルの高照射量環境下において、9Cr-ODS鋼のナノ粒子は安定に存在することがわかった。