ナトリウム冷却型高速炉の原子炉容器内観察・補修技術の開発,4-2; 炉心上部機構の交換,2
日本原子力学会2010年春の年会
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- 開催年月日
- 2010年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 水戸
- 国・地域
- 日本
30年以上にわたる「常陽」の運転により放射化したUCSの交換には、遮へい機能を有するキャスクが必要である。本交換作業は格納容器内の限られたスペースで、既設のクレーン等を用いて炉容器上部で実施するため、キャスクは可能な限り軽量化する必要がある。本キャスクの遮へい設計の検討に資するため、炉内線量率分布測定を実施し、UCS表面線量率を評価した。その結果、UCS交換キャスクの遮へい厚をUCS表面線量率の評価結果に基づいて合理化することにより、十分な遮へい性能を確保しつつ、格納容器内で取扱い可能な重量となることを確認した。また、海外炉等においてカバーガス領域の炉内構造物表面にNaが蒸着した事例があることから、UCSの引抜きを阻害するようなNa蒸着の有無を確認するため、回転プラグのUCS貫通孔下端付近をファイバースコープにより観察した結果、UCSの引抜きに影響を与えるNaの蒸着がないことを確認した。