2014年
廃棄物焼却残渣溶融時のセシウムおよびストロンチウムの挙動に関する研究
第25回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集
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- 巻
- 25
- 号
- 25
- 開始ページ
- 383
- 終了ページ
- 384
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
- DOI
- 10.14912/jsmcwm.25.0_383
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
福島第一原発事故により環境中に放出された放射性核種により汚染された廃棄物を焼却した際、これらの核種は焼却残渣中に濃縮される傾向にあるが、8,000Bq/kgを超える指定廃棄物は特別な管理が必要であるため、さらなる減容化・安定化が重要な課題となっている。そこで本研究は高濃度に放射性核種を含む焼却残渣の溶融処理を想定し、いくつかの添加剤を加えた模擬焼却残渣(模擬灰)の溶融試験を行い、安定性核種のCs-133と放射性核種のCs-134およびSr-85のスラグ・飛灰への分配率を調査した。結果、Cs-133とCs-134のスラグへの分配率はCl存在下で低下し、Al2(SO4)3存在下で上昇する傾向がみられたが、模擬灰組成によりこれらの添加剤の影響は異なった。また、同組成の模擬灰でも、CsをCsClの形態で添加した場合、Cs2CO3の形態で添加した場合よりもスラグへのCs分配率が低くなり、Al2(SO4)3の効果は限定的となることが示唆された。Sr-85は灰組成や添加剤の影響をほとんど受けず、ほぼ全量がスラグへ分配された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14912/jsmcwm.25.0_383
- CiNii Articles ID : 130005477713
- CiNii Research ID : 1390001205591164160