グルココルチコイドは急性感音難聴の治療に頻用されているが、内耳におけるその薬理作用は解明されていない。グルココルチコイドは核レセプターに結合して、遺伝子発現を制御していることに着目し、マウス内耳におけるステロイド薬理作用のゲノム・プロテオーム解析を行っている。急性感音難聴モデルマウスの内耳に、全身投与、鼓室内局所投与によりステロイドを投与し、内耳局所で発現量が変動する遺伝子・蛋白質を次世代シークエンサー、ＤＮＡマイクロアレイや質量分析計等を用いて検索している。