1994年4月
社会的不公平の認知メカニズム-権威主義および無力感との関連
現代社会学研究
- 巻
- 7
- 号
- 7
- 開始ページ
- 100
- 終了ページ
- 122
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.7129/jject.7.100
- 出版者・発行元
- 北海道社会学会
本稿は、人がどのように社会現象の中に不公平を見出していくのか、という認知メカニズムの解明を目的とする。ここでは学歴と職業についての不公平認知を取り上げ、両者が共に社会階層とパーソナリティ要因の双方によって規定されることを明らかにする。パーソナリティ要因として特に権威主義と無力感に注目し、これらと不公平認知との関係を明らかにする。<BR>女性データを用いて構造方程式による分析を行った結果、以下の三つの知見が得られた。<BR>(1)社会階層が低いことは、学歴や職業に関する不公平認知を形成する<BR>(2)権威主義的であることは社会にある不公平を認知しにくくさせる<BR>(3)無力感を持つことは権威主義的性格を形成する
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.7129/jject.7.100
- ISSN : 0915-1214
- CiNii Articles ID : 110000523182
- CiNii Books ID : AN10176598