2003年3月
熱外中性子検出によるTRACY超臨界実験の出力履歴の測定
JAERI-Tech 2003-028
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- 開始ページ
- 31
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- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- DOI
- 10.11484/jaeri-tech-2003-028
TRACYを用いた超臨界実験における出力履歴を精度良く測定するために、熱外中性子検出による出力測定を試みた。熱外中性子の測定のために、カドミウム(Cd)被覆の$^{235}$U核分裂電離箱を使用し、中性子検出効率を向上させるための中性子減速材としてポリエチレンをCd被覆内に設置した。また、$\gamma$線によるノイズの影響を低減するために鉛遮蔽体を設けた。測定結果を熱中性子検出器の結果と比較したところ、従来の熱中性子検出では中性子が検出器に到達するまでの飛行時間によって生じる時間遅れの影響により出力に歪みが生じ、また、出力ピーク値が減少することが明らかになった。出力ピーク値の減少率は、添加反応度1.5\$の比較的ゆっくりとした出力変化の場合には約4\%であったが、反応度が約3\$の高速出力変化では、40\%以上と大きくなった。
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- ID情報
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- DOI : 10.11484/jaeri-tech-2003-028
- J-Global ID : 200902218451554040