2008年 - 2009年
分裂組織アイデンティティー転換を制御する遺伝子群を利用した高生産性イネの作出
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 特別研究員奨励費
イネの栄養成長および生殖成長の形態形成制御機構を明らかにすることを目的に、研究を進めている。本年度は、apo1とapo2の二重変異体の同定、解析を行うことで、両遺伝子の遺伝的相互作用の有無を調査した。その結果、両遺伝子は、葉間期、花序分裂組織から小穂分裂組織への転換、花分裂組織の有限性の獲得に関して、同一の経路で働いていることが明らかと成った。一方で、花器官アイデンティティーの制御に関しては、一部独立して機能していると考えられた。
更に、両タンパク質が、相互作用するかどうかを調べるためにイネプロトプラストによる共免疫沈降実験を行い、両者が複合体を形成することが明らかとなった。
また昨年度までに、apo1,lpo2変異体の野生型とapo1,apo2,優性APO1変異体のマイクロアレイ解析を行っていた。いくつかの問題点を解決するために、優性APO1変異体よりも更に多くの高次枝梗をつけるような、APO1遺伝子過剰発現個体を作出し、マイクロアレイ解析に供試した。apo1,2変異体と過剰発現個体で、発現パターンが逆転している遺伝子を探索し、APO1/APO2経路の下流で働く遺伝子の同定を目指した
新規の穂形態形成制御遺伝子の同定を目的として、高次の枝梗をもつFluff Inflorescence(FLI)変異体の同定、解析を行った。APO1遺伝子の定量RT^PCRにより、FLI変異体の枝の増加が、APO1遺伝子の発現量増加に起因している可能性を示した。更にその仮説を検証するためにapo1変異体との二重変異体を作出した。
更に、両タンパク質が、相互作用するかどうかを調べるためにイネプロトプラストによる共免疫沈降実験を行い、両者が複合体を形成することが明らかとなった。
また昨年度までに、apo1,lpo2変異体の野生型とapo1,apo2,優性APO1変異体のマイクロアレイ解析を行っていた。いくつかの問題点を解決するために、優性APO1変異体よりも更に多くの高次枝梗をつけるような、APO1遺伝子過剰発現個体を作出し、マイクロアレイ解析に供試した。apo1,2変異体と過剰発現個体で、発現パターンが逆転している遺伝子を探索し、APO1/APO2経路の下流で働く遺伝子の同定を目指した
新規の穂形態形成制御遺伝子の同定を目的として、高次の枝梗をもつFluff Inflorescence(FLI)変異体の同定、解析を行った。APO1遺伝子の定量RT^PCRにより、FLI変異体の枝の増加が、APO1遺伝子の発現量増加に起因している可能性を示した。更にその仮説を検証するためにapo1変異体との二重変異体を作出した。
- ID情報
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- 課題番号 : 08J04309
- 体系的課題番号 : JP08J04309