MISC

2020年6月

【Human Glycomeがもたらす未来】糖鎖一次構造解析技術の開発要素

生化学
  • 花松 久寿
  • ,
  • 古川 潤一

92
3
開始ページ
360
終了ページ
368
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本生化学会

核酸,タンパク質に続く第三の生命鎖である糖鎖は,細胞を構成するタンパク質や脂質に結合し,細胞の接着や分化,免疫など多くの生命現象において重要な役割を果たしている.また,多くの疾患においても糖鎖構造がダイナミックに変化することが明らかになり,糖鎖構造解析の重要性が増している.本稿ではさまざまな複合糖質糖鎖の構造解析の開発要素と課題について,これまでに報告されている研究を交えて概説する.そして,近年我々が取り組んでいる生体サンプルの主要な複合糖質糖鎖を包括的に捉える"総合グライコーム解析"や,国内外で勢力的に研究が進められている質量分析によるシアル酸の結合様式の識別を目指した特異的な誘導化法について紹介する.(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0037-1017
  • 医中誌Web ID : U703420006

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