1999年3月
タイ国森林土壌の化学性および養分蓄積
森林応用研究
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- 巻
- 8
- 号
- 開始ページ
- 89
- 終了ページ
- 94
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 応用森林学会
タイ国森林土壌の表層部分の化学性および養分蓄積量を調べるために,タイ国東部のサケラート環境研究林と北部のコグマ試験林(斜面上部および斜面下部)の2カ所に調査地を設置した。採取した土壌について,全炭素と全窒素,水とKCl抽出のpH,交換性ミネラルおよび陽イオン交換能(CEC)を測定した。水抽出のpHは4.1が最低で,5.4が最高であった。pH (KCl)はサケラートの3.6が最低で,コグマの有機物層および鉱質土の4.6が最高であった。また,ΔpHは,有機物層では-0.4〜-0.6の,鉱質土では-0.6〜1.0の範囲にあった。炭素濃度はサケラートでは1〜2%,コグマでは3〜12%であり,コグマではサケラートより多くの有機物を含んでいた。土壌中の陽イオンの総和は,サケラートで0.7〜1.2cmol(+)kg^<-1>の,コグマでは0.2〜1.7の範囲にあった。サケラートの土壌は, CECが10cmol(+)kg^<-1>未満と低いが塩基飽和度が10%と高く,コグマの土壌はCECが10〜20cmol(+)kg^<-1>と高いが塩基飽和度が3%前後と低い傾向がみられた。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009497557
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11883704
- ID情報
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- ISSN : 1342-9493
- CiNii Articles ID : 110009497557
- CiNii Books ID : AA11883704
- identifiers.cinii_nr_id : 1000060273497