2022年3月
就学前年長児における協調運動とADLの作業遂行能力の関連
日本発達系作業療法学会誌
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- 巻
- Vol.9
- 号
- 1
- 開始ページ
- 65
- 終了ページ
- 73
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本発達系作業療法学会
協調運動に困難さがある児のADLの作業遂行能力を検証するための予備調査として、協調運動とAMPSの遂行技能との関連を検討した。就学前の年長児29名を対象にMovement Assessment Battery for Children-second Edition(M-ABC2)とThe Assessment of Motor and Process Skills(AMPS)を実施し、結果Mann-WhitneyのU検定、Pearsonの相関係数が検討した。その結果、女児のM-ABC2のバランス項目は男児より有意に高い得点を示した(p=0.02)。またM-ABC2の手先の器用さとAMPSの運動技能に中等度の相関を認め(r=0.46)、M-ABC2の手先の器用さが高いほどAMPSの運動技能が高い傾向を示すと考えられた。一方、プロセス技能との相関は認められなかったが、リスク児は同年代よりも低いプロセス技能を示したことから、協調運動以外の環境要因を含めて検討する必要性が示された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2187-1884
- 医中誌Web ID : 2022207233