MISC

2006年10月

ガス巻きこみ現象に関する基礎的研究; 自由表面渦による非定常ガス巻き込み現象の評価

JAEA-Research 2006-067
  • 江連 俊樹
  • ,
  • 木村 暢之
  • ,
  • 小林 順
  • ,
  • 伊藤 真美*
  • ,
  • 上出 英樹

開始ページ
35
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-research-2006-067

FBR実用化戦略調査研究では、ナトリウム冷却型大型炉の設計研究を実施されている。経済性を向上させるため、従来と比較してコンパクトな原子炉容器を検討している。その結果、炉容器内の流速が増加するため、原子炉容器内でのカバーガスの巻き込みを防止することが設計上の重要課題となっている。このため、ガス巻き込み防止の判定基準の作成が進められている。ガス巻き込みに関しては、くぼみ渦,潜り込み,砕波の3形態に大別できるが、くぼみ渦によるガス巻き込みに関しては、その発生に対する定量的な評価手法や判定基準に関しては明確化されていないのが現状である。そこで、くぼみ渦によって発生するガス巻き込みに関して基礎的な実験体系を用いた水流動試験を実施した。これまではあまり検討されてこなかった渦の非定常性について基礎的な特性を把握するため、ガスコア周囲の流速分布の測定とガスコア長さの可視化計測を組合せた試験を実施した。その結果、ガスコア長さと気泡の巻き込みに至る頻度との関係を明らかにするとともに、くぼみ渦が成長する過程で、まず循環が増加し、これに遅れてガスコア長さが成長する位相遅れがあることを見いだした。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-research-2006-067
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5004263
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-research-2006-067

エクスポート
BibTeX RIS