MISC

2006年3月

1/1.8縮尺部分モデルによる原子炉容器内ガス巻き込み特性の評価; ガス巻き込み初生条件と発生メカニズムの把握

JAEA-Research 2006-005
  • 木村 暢之
  • ,
  • 江連 俊樹
  • ,
  • 中山 王克
  • ,
  • 飛田 昭
  • ,
  • 伊藤 真美*
  • ,
  • 上出 英樹

開始ページ
45
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-research-2006-005

日本原子力研究開発機構ではFBR実用化戦略調査研究の一環として、ナトリウムを冷却材とした高速炉の検討を行っている。ガス巻き込みを含む炉上部プレナム内の流況を適正化するために、縮尺比1/1.8の大規模水流動試験体を製作し、ガス巻き込み現象を把握した。本試験体は、ガス巻き込み発生の要因となる下降流速が見られることから、出口配管(ホットレグ配管)を中心とする90度セクターを対象に、液面への流れを抑制するために設置されている水平板(ディッププレート、D/P)から液面までをモデル化した。ガス巻き込みの発生は可視化によって確認した。設計形状の体系(D/Pを2段で構成)では、定格時に予測される流速条件で、D/Pからの液位が定格時の液位の3\%から100\%の範囲でガス巻き込みの発生は見られなかった。D/Pを1段とした場合との比較から、D/Pを2段にすることで局所的な下降流速のピークを低減する効果があることがわかった。また、1段D/P形状で高液位(定格の50\%の高さ以上)条件下では、周方向流速に依存してガス巻き込みが発生することが可視化結果、及び流速計測結果からわかった。発生条件は設計における定格条件に比べて、周方向流速で4倍以上大きいことがわかった。以上により、本体系の原子炉容器についてガス巻込み抑制の見通しが得られた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-research-2006-005
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5000189
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-research-2006-005

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