2019年12月
食物アレルギーに対応した調理実習題材の有効性の検証:―中学生のアレルギー有無別比較―
日本家政学会誌
- ,
- 巻
- 70
- 号
- 12
- 開始ページ
- 833
- 終了ページ
- 844
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11428/jhej.70.833
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本家政学会
<p> A中学校では, 全校生徒の12.0%が食物アレルギーの症状を持っている. そこで, 食物アレルギー原因食品を含まない「ピザとコンソメスープ」等の3種類のメニューを開発し, 3回の調理実習を行った. 調理実習ごとに, 生徒の家庭で同じメニューの調理を一人で実践させ, そのレポートを課した (復習課題).</p><p> 本研究では, 「ピザとコンソメスープ」の復習課題の記述内容と家庭での調理回数等を調査し, アレルギーの有無別による比較・分析から本題材の有効性を検証した. なお, 調査対象者は2016年4月にA中学校に入学した生徒178名で, そのうちアレルギー症状を持つ生徒は10.7% (19名) であった.</p><p> 6ヶ月間の家庭での調理回数の平均は3.1回で, 最多は13回だった. 食物アレルギー症状を持つ生徒は, 調理の基本的な知識や技能の習得に関心があり, 手軽な調理を好む傾向があった. 食物アレルギー症状を持たない生徒は, 食品の特性や調理理論, 食品の選び方などに関心を持つ傾向があった.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11428/jhej.70.833
- ISSN : 0913-5227
- CiNii Articles ID : 130007769390
- CiNii Books ID : AN10040097