2016年4月 - 2019年3月
肝炎ウイルスの長期複製による肝がん誘発機構に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
HBVやHCVの長期複製と発癌との関係を明らかにすることを目的として、以下に示す研究成果を得た。(1) HCV の長期複製により顕著に発現低下したCPB2遺伝子の発現制御にVCX2とAGR2が関わっていた。(2) ヒト不死化肝細胞株NKNT-3とヒト肝癌細胞株Li23由来でHBVに高感受性を示すサブクローン化細胞株の樹立に成功した。(3) HBV感染前後で有意な発現変動を示す数種類の遺伝子を同定した。(4) 培養細胞から産生されるexosomeを精製する方法並びにその定量法を開発した。HBV低感受性細胞から産生されるexosome量が、高感受性細胞由来の量より有意に高いことを明らかにした。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H05196