2015年1月
【妊婦さんへの説明にそのまま使える イラストでハイリスク妊娠がわかる本】(第2章)合併症妊娠 子宮筋腫合併妊娠
ペリネイタルケア
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- 開催年月日
- 2015年1月 - 2015年1月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- (株)メディカ出版
<保健指導のポイント>妊娠初期に大きな子宮筋腫を見つけた際、つい分娩方法は帝王切開と説明しがちです。結果的に帝王切開の可能性はありますが、子宮増大に伴い子宮筋腫の位置も変わるため、妊娠初期から妊婦さんを過度に不安がらせる必要はありません。しかし、多くの合併症が起こり、長期入院・点滴・安静の可能性があることを説明しておく必要があります。妊娠中の筋腫変性による一過性の疼痛は、痛みの程度に差はありますが多くの妊婦さんが経験するため、保健指導でも必ず伝えるべきポイントです。また、分娩後に子宮筋腫核出が必要と指導することもありますが、今回の妊娠が経腟分娩での出産にもかかわらず、その後筋腫核出を施行したために、次回妊娠が選択帝王切開での出産になることがあります。一方、さらに妊娠を希望する女性にとっては粘膜下筋腫、5cm以上の筋層内筋腫は妊娠率の低下を起こし、次の妊娠中の合併症も増加します。子宮筋腫核出の必要性は、これらの両面を考慮して指導するのがよいでしょう。(著者抄録)