年2回の健康・体力測定において、漸増負荷運動中の仕事率に対する相対心拍数の増加率(Δ%HR/ΔWR)およびその体重補正値であるΔ%HR/Δ(WR/BM)と他の一般的な体力を測定した結果に基づき、その体力指標の1回目とその5ヵ月後の2回目の測定値の相関を比較した。さらに、Δ%HR/ΔWRおよびΔ%HR/Δ(WR/BM)の再現性について検討した。大阪府下のA事業所における年2回の健康・体力測定のいずれにも参加した者のうち健康な労働者31名(男性12名、女性19名)を対象とした。HRrest、HRbase、Δ%HR/ΔWRおよびΔ%HR/Δ(WR/BM)のいずれの項目についても、第1回と第2回に有意な差は認められなかった。Δ%HR/ΔWRについては、第1回と第2回の間には有意に高い相関が認められ、Δ%HR/Δ(WR/BM)についても有意に高い相関がみられた。