2016年4月 - 2019年3月
X線観測と理論との比較によるコンパクト天体への質量降着とアウトフロー現象の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
多くのセイファート銀河の一見複雑なスペクトル変化を、ブラックホール周辺のX線源の光度変化と、視線を部分的に遮る吸収体がX線源を覆う割合(部分吸収率)の変化だけで説明することに成功した。さらに、観測された鉄K輝線バンドのスペクトル、時間ラグ、変動率の顕著な減少を、ブラックホール周辺から放出されるアウトフロー中の光子散乱によって、定量的に説明することに成功した。アウトフローの輻射流体シミュレーション計算結果を基にモンテカルロシミュレーションによってエネルギースペクトルを計算し、観測結果と直接比較できるようになった。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K05309
- 体系的番号 : JP16K05309