2020年11月
【内視鏡で見える病気、診る病気-背景を考える-】非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍の発症リスクと好発部位
消化器内科
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- 巻
- 2
- 号
- 11
- 開始ページ
- 14
- 終了ページ
- 20
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)医学出版
非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍は近年増加傾向ながら、発症リスクは未解明である。当院で経験した本疾患は胃の萎縮がない症例で多く認められた。さらに症例対象研究では胃の萎縮度が「高度」に比して「無、軽度」が発症リスクとして同定された。肉眼型は表面隆起型(0-IIa)が最多で、隆起型(0-I)は全例が乳頭部口側(同位置を含む)に存在したことが特徴的であった。進行癌の形態を示す病変も、乳頭部口側に存在し胃型の粘液形質が多かった。発症部位は下行部に最も多く、そのうち3割が乳頭部の正反対(乳頭部を時計の9時とした場合の3時方向)に存在し、8割以上が同部位を含めた管腔の後壁側(3時から9時)に認められた。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- 医中誌Web ID : 2021020928
- CiNii Articles ID : 40022698272
- CiNii Research ID : 1523106606070215040