MISC

2016年8月

ケロイド・肥厚性瘢痕切除後の電子線照射とステロイド局注療法に関する考察 患者アンケート調査を通じて

瘢痕・ケロイド治療ジャーナル
  • 池田 正起
  • ,
  • 林 利彦
  • ,
  • 村尾 尚規
  • ,
  • 舟山 恵美
  • ,
  • 小山 明彦
  • ,
  • 山本 有平

10
開始ページ
1
終了ページ
6
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)全日本病院出版会

ケロイド・肥厚性瘢痕切除後の電子線照射とステロイド局注療法について検討した。ケロイド、肥厚性瘢痕に対して手術療法を行った後にステロイド強化療法を行った40例(男性8名、女性32名、平均44.5歳)および電子線照射を行った5例(男性3名、女性2名、平均39.4歳)を対象にアンケートを実施し、24例から回答を得た。「電子線照射とステロイド強化療法の説明をきいて、ステロイド強化療法を選択された理由についてお答え下さい。」に関して45件の回答があった。最も多かった回答は「手術からその後の治療まで同じ主治医(形成外科)が行う方が安心」という項目で67%、次に「通院の頻度が自分に合っている」という項目で46%であった。「実際にステロイド強化療法を行ってみて、その結果についてどのようにお考えでしょうか」に関して24件の回答があり、「満足」が54%、「やや満足」と合わせると75%となった。電子線照射を選択した症例の治療選択理由は、植皮、皮弁を行った広範囲が3例、遠方で定期的な通院が不可能なため入院治療を行った例が1例、ステロイド注射の疼痛を理由に電子線照射を選択したが1例であった。

ID情報
  • ISSN : 2185-7776
  • 医中誌Web ID : 2016400436

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