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2010年5月

東アジア域における大気中ラドン-222濃度連続測定ネットワークと洋上の孤島における大気中ラドン-222濃度の後方流跡線解析

Proceedings of 3rd Asian and Oceanic Congress on Radiation Protection (AOCRP-3) (CD-ROM)
  • 大倉 毅史
  • ,
  • 山澤 弘実*
  • ,
  • 森泉 純*
  • ,
  • 平尾 茂一*
  • ,
  • Guo Q.*
  • ,
  • 遠嶋 康徳*
  • ,
  • 飯田 孝夫*

開始ページ
3
終了ページ
記述言語
英語
掲載種別

大気中$^{222}$Rnを大気の広域輸送の諸現象を解明するためのトレーサーとするため、東アジア域において大気中$^{222}$Rn濃度の連続測定ネットワークを構築した。北京,名古屋,舳倉島,八丈島,波照間島などにおいて測定した。陸域に位置する北京,名古屋において高い濃度の$^{222}$Rnが観測され、海域に位置する八丈島,波照間島においては、低い濃度の$^{222}$Rnが観測された。大気中$^{222}$Rn濃度の季節変動では、夏季に最も低く冬季に最も高い傾向が見られる。短周期の変動トレンドは、北京,名古屋では、1日周期の変動が見られ、八丈島,波照間島においては、1日周期の変動は観測されず、数日周期の変動が観測された。八丈島での大気中$^{222}$Rn濃度の数日周期変動は、総観規模の大気擾乱に依存していることが確認された。後方流跡線を用いて、八丈島における大気中$^{222}$Rn濃度と大気の輸送経路の関係を解析したところ、八丈島における大気中$^{222}$Rn濃度は大気の輸送経路に密接に関係しており、八丈島で観測される$^{222}$Rnは、おもに中国大陸北部からシベリアや日本列島を起源とした$^{222}$Rnの長距離輸送成分に強く依存することが明らかになった。

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