論文

査読有り
2018年12月

随時尿ナトリウム/カリウム比による前日食塩摂取量の推定

Nagoya Journal of Nutritional Sciences
  • 塚原 丘美
  • ,
  • 岡田 玲央
  • ,
  • 鈴木 惠里加
  • ,
  • 川瀬 文哉
  • ,
  • 青山 敬成
  • ,
  • 嶋津 孝朗
  • ,
  • 井須 紀文

4
開始ページ
45
終了ページ
53
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15073/00001276
出版者・発行元
名古屋学芸大学管理栄養学部

【目的】食塩制限が必要な患者の食塩摂取量を評価するための正確でかつ簡便な方法はない。管理栄養士の問診によっても食塩摂取量の正確な把握はできていないのが現状である。また、患者自身が食塩摂取量を評価することは食塩制限に対するアドヒアランスをあげために不可欠である。そこで、患者の食塩摂取量評価ができる簡便なシステムの構築を目指して、随時尿ナトリウム/カリウム(Na/K)比と食塩摂取量の関連について検討した。【方法】健康な女子大学生8名に対し、食塩摂取量を調整したときの随時尿Na/K比を測定した。厳密に調整した1日食塩摂取量を6g、10g、14gの3段階とし、それぞれ1日の調整日の後、5日間連続して摂取した。随時尿の測定は期間中すべての尿で測定し、尿中Naと尿中Kの他に、尿比重および電気伝導率を測定した。第1尿と第2尿それぞれのNa/K比と影響を与える他の要因を用いて、前日食塩摂取量を推測するための回帰式を一般化線形モデルで作成し、実際の摂取量と比較した。【結果】前日食塩摂取量と第1尿Na/K比および第2尿Na/K比ともに相関が認められた(それぞれr=0.50、P<0.001およびr=0.63、P<0.001)。Na/K比から前日食塩摂取量を推測する回帰式で求めた値は実際の食塩摂取量に関連していたが、±1gの範囲内に推測できる割合は第1尿および第2尿でそれぞれ8.6%および24.8%であった。以上のことから、第1尿および第2尿Na/K比より前日の食塩摂取量を評価することは可能であると考えられる。今後は推測値の誤差を小さくするために、さらなる検討が必要である。(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15073/00001276
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006641199
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12864352
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/029938982
URL
http://id.nii.ac.jp/1095/00001276/
Jamas Url
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2018&ichushi_jid=J06600&link_issn=&doc_id=20191008340006&doc_link_id=120006641199&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F120006641199&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_3.gif
ID情報
  • DOI : 10.15073/00001276
  • ISSN : 2189-2121
  • 医中誌Web ID : 2020039689
  • CiNii Articles ID : 120006641199
  • CiNii Books ID : AA12864352

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