講演・口頭発表等

2014年10月19日

堀河本「後撰和歌集」の本文の性質について

和歌文学会第六十回大会

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
和歌文学会
開催地
青山学院大学青山キャンパス

非定家本の完本が五本しか伝わらないなか堀河本後撰和歌集は貴重な写本である。堀河本について、その筆写態度に言及しつつ、主に詞書を扱って、「題知らず 詠み人知らず」のさいの書記形式の様相・「題知らず」「詠み人知らず」の不表記の実態・「はべり」の使用状況・「朝臣」「卿」の表記・詠み人と未分化になっている詞書、といったところから その本文の性質を確認し伝本中で最も古体を残すものである可能性を指摘した。