論文

2018年1月

サーベイランスデータを活用してPDCAサイクルを回そう

日本環境感染学会誌
  • 坂本 史衣

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開始ページ
1
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6
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本環境感染学会

PDCAサイクルとは、継続的な品質改善のために行うPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4段階から構成されるプロセスである。PDCAサイクルは、これまでさまざまな医療現場において医療関連感染予防に活用されており、手指衛生のような科学的根拠に基づく感染対策の実施率を向上させることを通して、感染リスクの低減をもたらしている。PDCAサイクルにおけるサーベイランスの役割は、医療関連感染予防のために行われるプロセスとそのアウトカムを測定(Check)することである。サーベイランスデータの収集と迅速なフィードバックは、施設職員の間に改善に向けた競争意識を生み、推奨される医療関連感染対策の実践を改善する行動(Act)へとPDCAサイクルを回す。本総説では、PDCAサイクルを回し続けるために欠かすことができない主要なプロセスおよびアウトカム指標の活用について述べる。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1882-532X
  • 医中誌Web ID : 2018262378

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