MISC

2008年11月

アクチノイド分離に有用な抽出剤の$\alpha$放射線分解

JAEA-Review 2008-055, JAEA Takasaki Annual Report 2007
  • 須郷 由美
  • ,
  • 田口 光正
  • ,
  • 永石 隆二
  • ,
  • 佐々木 祐二
  • ,
  • 広田 耕一
  • ,
  • 木村 貴海

開始ページ
終了ページ
161
記述言語
英語
掲載種別

マイナーアクチノイド分離用抽出剤TODGAへの$\alpha$線による放射線分解特性を調べる目的で、TODGAを溶解したドデカン溶液に、高崎量子応用研究所イオン照射研究施設のAVFサイクロトロンから生じるHeイオンビームを深度制御種子照射装置(HY1)を用いて垂直方向にスキャン照射した。照射後試料をガスクロマトグラフ質量分析装置で分析し、分解生成物の種類や収量を$\gamma$線の照射実験の結果と比較した。その結果、$\gamma$線照射に比べHeイオンの照射では吸収線量の増加に伴うTODGAの分解率の変化が小さく、$\alpha$線照射ではドデカン中のTODGAの分解が抑えられることがわかった。これは、LETの高い$\alpha$線の照射では、局所的に活性種が生成するため、溶媒による間接効果の影響が小さくなるためであると考えられる。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5014151

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