2017年4月 - 2021年3月
部位特異的エピゲノム編集による骨再生法に関する基盤的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
1. ヒト多能性幹細胞の高効率骨芽細胞分化系の最適化:平成30年度までに、ヒト多能性幹細胞から生理的な中胚葉形成過程を模倣する分化系を見出した。そこで令和元年度は本法で作成した中胚葉細胞のin vivoにおける分化能を放射線学的・組織学的に詳細に検討した。放射線学的解析から、中胚葉細胞は、マウス生体内で経時的に石灰化組織を誘導することが明らかとなった。さらに、中胚葉細胞が形成した組織において分化マーカー(I型コラーゲン、II型コラーゲン、X型コラーゲン、Sox9、Runx2、Sp7)に対する免疫染色を行ったところ、骨格組織を形成する各細胞集団(骨芽細胞前駆細胞、骨芽細胞、骨細胞、増殖軟骨細胞、肥大軟骨細胞)が形成され、それらが生体における骨組織を模倣した形で配置していることが確認できた。また、形成された組織は時間経過とともに成熟し、組織内に血管を誘導することが明らかとなった。
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2. ヒト骨芽細胞分化過程における遺伝子発現動態の解析:上記のヒト多能性幹細胞由来中胚葉細胞、および中胚葉細胞から形成された骨様組織の各種分化段階・組織誘導段階において、酵素処理によって細胞を単離した。細胞からmRNAを回収し、RNAシークエンス(RNA-seq)による遺伝子発現プロファイリングを行った。また、オープンクロマチン領域を検索するATAC-seqと各種エピゲノムマーカーのクロマチン免疫沈降シークエンス(ChIP-seq)を行う準備を進めた。
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2. ヒト骨芽細胞分化過程における遺伝子発現動態の解析:上記のヒト多能性幹細胞由来中胚葉細胞、および中胚葉細胞から形成された骨様組織の各種分化段階・組織誘導段階において、酵素処理によって細胞を単離した。細胞からmRNAを回収し、RNAシークエンス(RNA-seq)による遺伝子発現プロファイリングを行った。また、オープンクロマチン領域を検索するATAC-seqと各種エピゲノムマーカーのクロマチン免疫沈降シークエンス(ChIP-seq)を行う準備を進めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 17H04403