MISC

2012年5月

棚卸資産会計における低価基準と保守主義

武蔵野大学政治経済研究所年報
  • 高瀨 央

5
開始ページ
173
終了ページ
204
記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(その他)
出版者・発行元
武蔵野大学政治経済研究所

日本においては、従来、棚卸資産の期末評価は取得原価によることを原則とし、低価基準は代替的測定(評価)方法としてその適用が容認されるという位置づけであったが、低価基準を原則的測定方法とする会計基準が公表されるにいたっている。棚卸資産評価にかんする新基準の公表について、これを会計基準の国際的収斂の一環として無条件に受容するあるいは受容せざるを得ないような風潮にあるが、新たな基準の背後にある考え方やそこで求められている会計処理の解釈について、さらなる議論ないし検討が必要な部分が残されているように思われる。そこで、本稿では、まず、低価基準ないし棚卸資産にかんする会計についての議論の前提となる会計の体系的枠組みを確認する。そのうえで、この会計の枠組みに照らしながら、低価基準を棚卸資産の原則的評価方法とする有力な根拠のひとつとなっている「保守主義」概念について、低価基準とのかかわりと両者の概念の変容を

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40019873767
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12405355
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/025013173
ID情報
  • ISSN : 2185-2170
  • CiNii Articles ID : 40019873767
  • CiNii Books ID : AA12405355

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