2020年7月 - 2023年3月
マイクロスプリングを利用した昆虫足裏反力計測フォースプレートの創成
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
本研究では、微小昆虫であるショウジョウバエを計測対象として、特化したフォースプレートの設計・試作・計測システムを構築する目的とする。計測システムでは、プレートの垂直方向の変位を下部に配置したサブミクロンの分解能を持つレーザー変位計で検知し、事前に測定したフォースプレート全体のばね定数からフックの法則から足裏反力を測定する。
令和3年度においては、3Dプリンタで一体化して製作したプレートの四隅をマイクロスプリングで支える構造に製作したフォースプレートに加え、平面スパイラル構造によるフォースプレートを研究開発した。プレートは完全に平面構造であり、直径6 mmの円形のプレートに対し、四つのスパイラル状のばね構造が干渉せずに接続する。両デバイスは従来のフォースプレートよりも製作手順が簡単で、変位を力に変換するため局所的なひずみは小さく堅牢性を実現した。また本研究では測定点のプレート中心からのずれを特定、およびばね定数のばらつきを考慮し、荷重位置に対する測定反力の誤差を理論的にゼロにする測定点へ変位計を移動させるキャリブレーション法を構築した。実際に提案したキャリブレーションにより、レーザー変位計の検出値の位置誤差を立体コイルばね型フォースプレートでは約±10%から±1.5%に低減し、平面コイルばね型フォースプレートでは約±25%から±5%に低減することを確認した。
またフォースプレートをキャリブレーションした後にショウジョウバエの足裏反力測定実験を行い、歩行時にほとんど振動がないという特徴を明らかにした。
令和3年度においては、3Dプリンタで一体化して製作したプレートの四隅をマイクロスプリングで支える構造に製作したフォースプレートに加え、平面スパイラル構造によるフォースプレートを研究開発した。プレートは完全に平面構造であり、直径6 mmの円形のプレートに対し、四つのスパイラル状のばね構造が干渉せずに接続する。両デバイスは従来のフォースプレートよりも製作手順が簡単で、変位を力に変換するため局所的なひずみは小さく堅牢性を実現した。また本研究では測定点のプレート中心からのずれを特定、およびばね定数のばらつきを考慮し、荷重位置に対する測定反力の誤差を理論的にゼロにする測定点へ変位計を移動させるキャリブレーション法を構築した。実際に提案したキャリブレーションにより、レーザー変位計の検出値の位置誤差を立体コイルばね型フォースプレートでは約±10%から±1.5%に低減し、平面コイルばね型フォースプレートでは約±25%から±5%に低減することを確認した。
またフォースプレートをキャリブレーションした後にショウジョウバエの足裏反力測定実験を行い、歩行時にほとんど振動がないという特徴を明らかにした。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K20984
- 体系的課題番号 : JP20K20984